ここでは当社入庫した中古バイクが
商品になるまでの流れをご紹介しています。

当社では「1台1台丁寧に」をモットーに、全て点検(分解整備)、試走行後に販売しております。

入庫した状態です。
走行約9,000km、長期間放置されていたので、エンジンもかからなくなっています。
タイヤやバッテリーも消耗しており、外観も傷や汚れ、シートの破れが目立ちます。

各部の状態チェックと整備の為、まずは外装カバー類を全て取り外します。
主な消耗部品は常時在庫していますが、他にも交換が必要な部品があればこの段階で発注します。
中もオイルや埃で相当汚れています。
外装カバーを再塗装する場合はそちらの作業も並行して行います。

スクーターの重要な整備ポイント、駆動系です。
プーリーやドライブベルト、クラッチなどで構成されている部分です。
消耗部品が多いので、メーターが故障している車両でも、ここを開ければだいたいの走行距離が分かります。
黒ずんで見えるのはドライブベルトやクラッチの磨耗により発生した粉です。

ドライブベルトやウエイトローラーを新品に交換し、各部のグリスアップ(注油)を行います。
もちろん内部の汚れもきれいに清掃します。

これはガソリンを霧状にしてエンジン内に送り込むキャブレーターという装置を分解したものです。
ガソリンや空気が通る小さい通路や細かい部品がたくさんあります。
エンジンの調子を左右する重要な部品のため、当店では必ず分解して専用のクリーナーできれいに清掃します。

にじんだガソリンやオイルに埃が付着して真っ黒に汚れていることが多い部分ですが、外部もきれいにします。
電気配線やホース類の汚れなども同時にチェックします。

交換時期の近づいたタイヤの交換、マフラーの機能チェックと塗装、ブレーキの点検が完了しました。
外装カバーを装着する前のこの段階で一度エンジンを始動させて各部の動作を確認します。
もし問題があれば更に細かい整備を行います。
時には車体からエンジンを完全に降ろして分解整備することもあります。

シャーシの汚れもキレイに落とします。
当社の中古車は見えない部分までキレイなのが特徴です。
これは汚れで見えなくなっている不具合箇所を見落とさないためでもあります。
関係ないですが、外はすっかり暗くなりました。
ここまで整備していると愛着が湧くので、販売するのが惜しくなることもあります…。

外装カバーの取付が終わりました。
シートレザーも新品に張替え、塗装面も機械で磨き上げたのでピカピカです。
この後実際に走行テストを行います。
当社中古車の点検項目は約50箇所、もし調子が悪ければ、良くなるまで何度でも再整備します。

編集の都合上、入庫整備と納車整備を同時進行させています。
入庫整備とは、各部の清掃や動作確認、故障箇所の修理などで、仕入れた状態から店頭にて展示販売するまでに行う整備です。
納車整備とは、消耗部品や油脂類の交換、各部の調整などを指します。
通常はご成約から納車までに行ないます(業販車・現状販売車を除く)。